姫路の子が2歳になったと知った。
そうか、若い子も、萌え出る木々のように、大きくなる。
ふりむけば、自分もまた年を重ねる。
つまり、老いが進む。
できれば、年を取るのではなく、
老いて世間の邪魔になるのでなく、
枯れてゆきたい。
しゃきんと、背筋をのばし、
前を向いて、歩むのだ。
邪魔な鎧など脱ぎ捨て、
金はなくとも、
身に着けた知識は湯水のごとく
知りたいものに分け与えたい。
車はなくとも、
亀のように、
さびた自転車をぎしぎし漕いで、
走り続けたい。
自分より年老いた人を見たら、
手を貸してあげる。
自分より不幸な人を知れば、
名答はできなくとも、
話に耳を傾けてあげたい。
自分の恥を隠さないで、
相手の励みになってあげたい。