今、読み終えた。
大山淳子著『猫は抱くもの』
人間の名前そのままもらった猫が登場。
ねこすて橋の下。不思議な長老猫。
三毛猫。クロネコ。
それに人間の出会いと別れがからんで、
クライマックスへと向かう。
最後の最後で、言葉を言わなくなった
子供が「るのーわる」と言った。
最近、わが家のゴンが、だんだん近づいて
きて撫でさせてくれるようになってきた。
部屋の外でニャーっと、僕を呼ぶ。
猫の側からこのように人間を見るこの小説
を読み終えた今、ほんのりとした余韻を
味わっている。ゴンを抱いてやれる日が
くるのを思いながら。