わが家の前はもともと車庫用のスペースだった。
駅に近いので車も処分して、今は、メダカや
亀や小動植物が住んでいる。
何本かの木の下にはたくさんの植物と名も知らぬ
草が育っている。僕は雑草という名を好まない。
人間にとっては雑草だろうが、みんな生物で
炭酸ガスの固定までしてくれている。
夏になるといろんな虫たちも集まってくる。
主にたくさんのメダカ水草や鉢の水を飲みに来る。
そしてやがて、蝶や蛾の子供が葉をばりばり食べる。
山椒の木などは、見事に丸裸になるまで食べられて
しまう。なのに、また、次の春には枯れずに緑の葉
を茂らせてくれる。
見てくれの綺麗さのために雑草が刈り取られ、
芋虫たちは気持ち悪いだとか、名のある植物の葉を
食べるからと、除去される。なんという人間中心な
考えだろう。食料生産などのお仕事ならまだしも。
僕はこれからも、そのまま、あるがままの庭でいよう
と思うのだ。(写真の幼虫はどうも蛾の仲間だと、
この種に詳しい宮城のプロ・ピエロのMさんが教えて
くれた。)