猫弁シリーズ全5巻の3巻目、再読了。
指輪物語といいながら、主人公とそのヒロイン
だけじゃなく、事務所の男性秘書の手の指輪
や女性事務員の話も絡む。いつものように
登場人物が後半で、想定外のつながりを見せ、
読者を驚かしてくれる。
「カントは言ってます。善意はその結果や成果
のために良いものになるのではない。それ自体
が良いものなのだ。それ自体が良いものなのだ。
最善の努力をもってしても、何も達成しない場合
でも、善意はそれ自体がまったき価値をもつもの
として、宝石のように光り輝くと」
僕は単行本だが、上記のように文庫本化も
されている。中古なら1円から(送料と合わせて
260円弱でも)買えます。