上のが今、読書中の いわゆる
なんでしたっけ、ハードカバー版です。
文庫本も出てますよ、こちら。
表紙にあるように、新たに、おしゃべりの
オウムまで事務所に引き取られている。
32回目のお見合いはもう不要になっている。
理由はいえません。
透明というのは人の名前で、トウメイとは
読みません。
「一度だけ、ぼくはあいつに「臭い」と言ったん
です。家庭の事情なんて、知らなかったから。
あいつは困ったような顔で笑ってた。その日、
屋上からうわばきが落ちてきた。(中略)
ぼくは下を見る勇気がなかった。(中略)
あれから言葉を発していない。(中略)
声を出せなかったのは半年くらい、あとは
意識的に声を出さなかった。自分の声が
凶器に思える。(中略)あいつはあの世で
小さいままだろう。会えたら「ごめん」
って言ってみる。」
彼の姿は誰にでも見えるので、透明人間
ではないが、実は、別の意味では確かに
見えないとだけ言っておきましょう。
この話以外は、主人公の猫弁こと百瀬
弁護士のとことん優しいキャラが飄々と
いろんな事件を呼ぶ。気になる人はぜひ
読もう。