大山淳子著 猫弁小説シリーズ1巻目
から再読始めた。
猫弁 とは 事務所に行き掛かり上
11匹もの猫を飼っている弁護士の
物語。一巻目「天才百瀬とやっかいな
依頼人たち」講談社だ。
東大法科主席卒ながら、大手事務所で
初めて担当した猫屋敷事件を見事過ぎる
ほど見事に解決したのが仇となり、
儲からん仕事をすると、うまく追い出さ
れる。彼は母に7歳の時に母親に孤児院
に置いて行かれる。事務員たちや依頼人
たちに愛され、お見合い30連敗の男。
ドラマも確か2作か公開され、名優
吉岡なんとか(北の国からで有名に)
が主演した。
『百瀬は以前からサビ猫を「神の手抜き」
と呼んでいる。形はほかの日本猫と大差
はないが、色と柄はめちゃくちゃで、
ぐちゃぐちゃで、方向性が無く、制作意図
がつかめない。神は(中略)気まぐれに
デザインしたのだろう。(中略)百瀬は
拾った猫を抱えて立ち上がり、歩き始めた。
てにひらの上のそれは、わたぼこりのように
おとなしい。』
実はわが家の母猫の一人息子のゴンが
たぶんこのサビ猫にあたるようだ。