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翻訳家Spenserの語る英語や人やものとの出会いがしらの

                                       日常の人やものとの遭遇を綴る。英語・PC・リサイクルショップめぐりが生きがい!

英語とPCを追いかけて半世紀。日英翻訳&通訳をしています。

『君の名は えいぢ』 ⑤ Another proud day has come!

2016.12.05

  生きながらえていれば。

 こんな日も来るものなのだな。もう半世紀にもなるのに。今日この日に。

 それは予期せぬ知らせだった。その節はお世話になりましたと、覚えのない人

からの突然のメールが来た。なんでも、僕の東京時代に、僕のいた会社の

アルバイトに、来てくれたというのだ。その後、正社員になり20年余り在社

した、と50年も経った今になり、お礼の言葉を頂戴したのだった。

 周りに迷惑ばかりかけてきた自分に、そんなことがあったのを、悲しいかな、

すっかり失念してしまっていた。なにはともあれ、嬉しさのあまり、当時お世話

になったI部長やH常務などの名前を出して、なんどかメールを交換していた。

 その方は、僕が7年お世話になった全寮制のR高校の一年後輩でもある。

また一人、誇るべき後輩の出現となった。北には米一筋に立派に事業を経営

している男。東にも海外の世界的に有名なIT企業本社で働く息子を育てた男。

みな、圧倒的に、学祖の出藍の教えを具現している。

  そして、もう一人。いままで大事に保管してきた、一枚の手書きの英文の

持ち主との再会である。Spring has come. とその人は、校内英語暗唱大会で、

小鳥がさえずるような声で歌った。自分の暗唱などは軽く吹き飛んでいた。

コピー機もない時代だった。是非欲しいと願った僕に、手書きした英文をくれた

のだった。

  電話に出たあなたは、もう失くした、欲しい、と聞き、ファックスをした。

胸詰まる思い、と返信があった。その英文掲載本は行方不明なので、出典は

わからない、との返答だったが、もうどうでもよくなった。聞けば、お二人の

お子様を立派なドクターに育てあげておられた。これも出藍ではないか。

  こんな日が来るとは。半世紀も過ぎて、こんな素敵な人たちに2人も一日で

再会できるなんて。生きていれば、生きていてこその、驚くべき、

A wonderful day has come!